・幻想の浜辺にて生るもの
genso no hamabe nite narumono
日が沈む。日が静む。
水面の色彩が変わる。
藍から紅へ。それはどちらの色彩も含んでいるが
不思議と紅に見えるのです。
砂浜に座って、足だけ海に浸かっていると
星の体温に触れることができた。
宝石のような丸石が足元に。
これは卵だろうか。
僕はこわさないようにそっと触れる。
命が深海より生まれおちた。
僕の浜辺にたどりついた。
朝が来る。
僕は夢から覚める。
はじめましてお母さん。
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